入場料:無料
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本来であれば破棄される運命にあったものたちを、久里洋二独特のユーモアあふれるセンスで蘇らせた作品展です。道端に捨てられていた椅子やテーブルやチェストなどの家具から、照明具や壷や置物などまで約 40点にペイントした作品です。その他、お菓子の空箱、梱包材などにペイントした作品、そしてミニ・セル画などもあわせて展示販売いたします。
 

 久里洋二は、戦後まもない日本で油絵・漫画・イラストレーターそしてアニメーション作家として活動をスタート、映像表現やグラフィック界の草分け的存在の一人として今日に至るまで幅広い活躍をつづけています。なかでも60〜70年代にかけて手がけた1000本近いアニメーション作品は、海外の映画祭にも多数出品され、まだ「アニメーション」という日本語がなく「漫画映画」と呼ばれていた国内でよりも、欧米諸国での評価の方が高かったといえます。背景も色彩も切り捨てたシュールな映像展開は実検的で、当時も今も驚くほど新鮮です。アニメーションだけでなく、絵画やイラストレーションそしてオブジェなど、斬新でユニークな表現手段をもちいての制作活動は常にパイオニア的で、ともすれば時代に先んじ過ぎた面もあるかもしれません。絵画とアニメーションの合作作品、身体で聞く音楽のためのオブジェ、コンピューターを風刺する絵画などですが、「僕は時代の波に合わなかったような気がする。30年ぐらい頭脳が先行していたのではないか、とそんな気がする」とも述べている。
 本展でご紹介するリサイクルアートはまさに、そんな既成概念に捕らわれない常に自由な発想で続けてきた制作活動の延長線上にあります。 散歩の途中でたまたま目にした椅子やテーブルを持ち帰り、遊び心からペイントしたものが訪問者の間で人気話題となり、本展覧会開催の運びとなりました。今やリサイクルは必然であり今後ますますそのあり方が問われるであろう中、ガラクタ廃棄物や不用品がアートというエッセンスによって蘇り、再びその存在と価値が吹き込まれる楽しみをご覧ください。

 


1928 福井県鯖江市に生まれる。
1956 文化学院美術科卒業。
1958 二科展特選、文藝春秋漫画賞受賞。
1962 アニメーション作品が、イタリー、フランス、カナダ、ポーランド、
  ドイツ、スイス、オーストリア、アメリカ、ルーマニアの国々で受賞。
1964 NTV「11PM」に出演、以後18年間毎週、新作アニメを放送する。
1980 スイス美術誌「GRAPHIS」の表紙デザインを日本人で初めて製作。
1982〜 山梨県立美術館、パリ市立近代美術館、ニューヨーク近代美術館他を
  はじめ、日本各地、世界各国で個展を開催。
2001 福井県鯖江市に「久里洋二美術館」がオープン予定。
  本年も、絵画やイラストレーションの新作展覧会、アニメーション
  上映・ 講演会、コラボレーション展などの展開に忙殺されそうです。
  海外アニメーション作品の紹介、国内でアニメーションをひとつの
  ムーブメントとして認知定着させた功績により、本アニメーション
  協会名誉会員でもある。